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第29回 ブートキャンプに不良品?【IPC通信】



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  インポートプレナーズ通信  2007年9月25日


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こんにちは。
インポートプレナーズクラブ(IPC)事務局の「すすむ」です。


いや、もう驚きです。
ブートバンドが切れました。
背中に回してぐぃっと引いたら、ブチッですって。


まぁ、なんと惚れ惚れするようなパワーかしら、
なんてうっとりするのもつかの間に、
切れた部分を見てみると鋭利な刃物をあてたようにスッパリと切れています。


ここで、なんの話か全然わからない人のためにご説明しますね。


「ビリー・ザ・ブートキャンプ」ってご存知ですか?
ダイエット全盛の今、一度はテレビなんかで見たり、
耳にしたことがあるんじゃないでしょうか。


やけに目鼻立ちがハッキリした、黒光りの大男ビリーが、
「ワン、モー、ターイム!ア、キャネ、キャネ、キャネ・・・」
なんか言いながら、キックボクシングぽいエクササイズを
やっているのを。


本場アメリカはもとより日本でも爆発的に売れた、
すばり、やせるためのDVDセットですね。
そこに教材として付いてくるのが、今回の「すすむ」的に問題になった
「ビリーバンド」なんです。


おもりにゴムひもが付いていて、そのひもを足にかけ、
おもりの部分を持って、ひっぱって使うものと考えてください。
画面のビリーの動きに合わせて、グイグイ引っ張るんです。
そのビリーバンドが切れちゃったんです。ブツッっと。


原因はわたしの超人的なパワー!ではなくて、
驚いたことに「ビー玉」なんです。
ますます、わからんって言う人続出しそうですね^^


切れた、ゴムの内側部分からころころと出てきたのがなんと、思いも付かない
「ビー玉」だったんです。
しかも、三分の一くらい割れて破片ごと出てきました。
その鋭利なガラスの破片が、内側から刺さり、ゴムをすっぱりと
切ってしまったんです。


「ビー玉」は無いよなぁ。
こんなん、割れるに決まってんじゃん。
構造上、丸いものが必要ならば、プラスチックか鉄でもいいし
割れない材質を選びますよ。普通の日本人なら。


それが、堂々と「ガラス玉」です。
さすが、アメリカプロデュースの中国製!
二大大国は、小さなことは気にしません。
「指を見るな。その先にある美しい月を見ろ!」
ってことですね。


って、違うだろ。
こういうのを我々日本では、「不良品」て言うんです。
「責任者、でてこーい!」っても言います。


最近、本当につい最近、アメリカが中国製おもちゃの「鉛」の問題で
世界中からおもちゃの自主回収約2千万個していますよね。
この問題が起こったときに「あぁ、ついに起きたか」って思ったんです。


それは、なぜかというと。
4年ほど前に、まさにこの「鉛」の件で、祐先生とわたしは中国メーカーと
やりあったことがあったからです。


さる、日本の最大手玩具メーカー「B社」の依頼を受け、
我々は中国で商品探しをしていました。
そこで、白羽の矢が当たったのが、
当時の我々のドル箱商品でもあった、陶器製のフォトフレームだったんです。


その時、日本の玩具メーカーより厳重に、同時に依頼されたのが
まさに「鉛」の検査でした。
結果は予想通り、大量の鉛が検出されました。
早速、中国のフォトフレームメーカーに問い合わせをすると、
当然のように、
「あぁ、そうだね。色付けする塗料に鉛は不可欠だし、そもそも
このフレームは子供が口に入れるようには作ってないし。」
との答えでした。


当然、日本の玩具メーカー「B社」はそれではダメだとの答えです。
簡単です。「鉛を使わない塗料で作ればよい。」とのことです。
そりゃ、そうだけど。そもそもそんな塗料があるのか?から始まり、
ここから我々の悪戦苦闘の日々が始まったのですが、
それは後日にお話します。


結果として、どうなったかというと。
むずかる中国フレームメーカーを叱咤激励してついに出来たんです。
「鉛」無しのフォトフレームが!
検査の結果も基準値以下と合格が出ました。


日本の玩具メーカーの担当者に喜び勇んで報告すると、
「すごいな、お前。頑張ったじゃん!偉いよ。」
って一緒に涙ぐんでくれたわけでは全然無くて、
「あぁ、そうですか。わかりました。」 えぇっ、そんだけー。って反応です。


数日後、企画が流れたとの連絡が入りました。
企画が通っていたから、サンプルや検査をさせたんじゃないんかい。
「責任者、でてこーい!」


とまあ、結末はどうでもよいんですが、この時にわかったのは、
日本の玩具メーカーの自己基準の高さでした。
「鉛」に関しても、法律で決まった基準値よりもさらに厳しい値に
設定されていました。


この時の、中国メーカーが最初、幾分呆れながらなんて言ったかというと、
忘れもしない、「アメリカにはこのまま出している。文句を言ったものはいない。」
という言葉でした。


この時の複雑な気持ちを思い出しましたね。
と同時に、最近はそうでもないようですが、
己に厳しい(もしかしたら、取引業者にかも^^)日本の企業のスタンス
をちょっと頼もしい感じもしています。


やっぱり、日本の商品基準は世界一だなと実感した出来事でした。